嗅覚が鈍い

嗅覚が鈍いです

チャイ / バルチ

バルチのディスカバリーセットを入手し、鹿島アントラーズに完勝した最高の夜です。
パッとしなかった今シーズン。それでもあなたたちは勝ち点を6も与えてくださいました。いつもありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

最高なので、ディスカバリーに入っていた7種すべて雑レビュー書こうかなと思ったんですけど、
近頃Twitter(かたくなにこう呼び続ける所存)で話題のチャイが思いのほか良かったので、単独で書くことにしました。

チャイ(Chai)/ バルチ(BARUTI)

トップ|シナモン、クローブ、ジンジャー、カルダモン、ペッパー
ボディ|ブラックティー、スチームミルク、ココア、ローズ
ベース|バニラ、ムスク、レザー

立ち上がり、コーラかジンジャーエールか何かかと思いました。
それは面食らうほどの酸味、爽快さ。一瞬だけ季節感を忘れそうになるスパイス。
コーラにしろジンジャーエールにしろ、慣れ親しんでるからあまり考えたことなかったけど、あれってスパイシーな飲み物なんだな…
とかぼんやりと考えていると、この酸味を引きずったまま、少し乳酸菌飲料のように変化します。ミルキーさが出てくるんですね。それでようやく、ああ、チャイが始まった!と思いました。

お育ちのよろしい皆様は、どうなのか知りませんが、お育ちのよろしくない私は子供のころ、家にあった「クリープ」をたびたび、こっそりとスプーンで食べては親に怒られていました。
そう、このミルキーさはまさに、クリープのそれ。香りとして油脂っぽさを感じさせるなんて一体どういうことなんだろうと不思議なんですけど、本当にあのクリープの味がする香りなんです。
甘くないのに甘さを錯覚するミルキーさ。うーん。これたぶん三分の一も伝わってないな。みんなクリープの味を知っていたらいいのに。「クリープの味」で一発で伝わるから。

かるい油脂感を孕む香り、はたまたミルキーな香りってしばしばクレヨンっぽく感じてしまうことが私はありまして、大抵それで苦手のジャッジを下すことになるんですけど、
バルチのチャイはそういうことはありません。どういうカラクリか知らないけど上品で、お上手です。ここらへんでわたくしノックアウトです。

正直ナメてたんです。そもそもTwitter(かたくなにこう呼び続ける所存)ではグルマンな香水がバズりすぎ。今回もどうせそういうやつだろ。みんな食いしん坊すぎだよ。
と思いつつ、そういうのって実際に肌乗せしては毎回毎回「これは人気なのも納得!」とか言ってるんですけど(自分が購入するかどうかはともかく)
本当に申し訳ないんですけど、今回もそれでした。これは人気なのも納得!

飲食物そのものすぎる香りを身体に纏うのは、私は好きじゃないほうなんですけど、これならいいかなと思えるのはきっと「ローズ」「レザー」等と表現されているなんらかの香りによって、なんらかの引き締め効果があるんじゃないですかね。
そして甘さがごくごく控えめなところが纏いやすさの一因でもあり、稀有で、好きです。
ミルクの入った紅茶系の香りってずっと探してたけど、大抵サンダルウッドとかフィグとか強すぎて、ウッてなってしまっていました。
まさかチャイでミルクティー香水探しに終止符が打たれるとは思いませんでした。
ヴェネナム勢の皆さん、ぜひこちらもお試しを!私は魂を売りました!

というわけで、この幸せなチャイに包まれながら、ダゾーンで試合を見返して寝ます。最高です。おやすみなさい。


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