レ ドゥ ヴァニーユ / シャボー
先日お取り寄せしたシャボーのディスカバリーセットより、
バニラの香りでおなじみレ ドゥ ヴァニーユのサンプルです。
レ ドゥ ヴァニーユ（Lait de vanille）/ シャボー（CHABAUD）
TOP NOTE：Milk
HEART NOTE：Benzoin
BASE NOTE：Vanilla, Caramel
トップ、バニラもミルクもわかっていたものの、
そうじゃないフルーティな香りが脈絡なく出現し、面食らいました。
ほんのり甘酸っぱく、好ましいフルーティさ。なんなら長いことずっと探し求めていた気さえする、
このフルーツは一体何？と、ガラにもなく集中して自分に聞いてみたところ、ハッとしました。
これはチェリー、それもやたらとお酒っぽい大人びたチェリーではなく
太古の昔に存在したアメ「さくらんぼの詩」のような、
軽やかな酸味を含むフレッシュ系のチェリーじゃありませんか…
え、何？これって実はそういう香水…？
そんなわけない。そんなわけがないのですが、
私の鼻が何らか錯覚を起こしているのか、それとも肌が病気か何かなのか、
確かに私の脳は、さくらんぼのような香りを感じるのです。
それもトップで一瞬、というものでもなく小一時間と続きます。
時間の経過とともにだんだんと、この謎のチェリー臭がミルクやベンゾイン、
そしてバニラと地続きでグラデーションのようになっていることを理解します。
さらにそんなチェリーのフレッシュさは徐々に影をひそめ、ごくごく微量の酸味だけが残り
ラクトンのような、あたたかい人肌のようなニュアンスが目立ってきます。
そのまま大きな変化はなく、白く温かくほの甘い香りのまま消えていきます。
キャラメルに関しては、言われてみれば微量の苦みとともにいるかな？とわかる程度で、
強い主張はありません。そこがいい。
シャボーお得意のグルマン！！おいしそう！！というよりは、
癒しとか、懐かしさとか、安心とか、穏やかとか、そういうワードが似合う香りです。
休日用や寝香水として、主に自分だけが楽しむために使うのはもちろん
他の香りと重ねるのにも、もしかしたら便利なのかもしれません（私はやらないのでよくわかりませんが）
※今日の一曲
