嗅覚が鈍い

嗅覚が鈍いです

メリオラ / パルファン ドゥ マルリー

セブンで冷凍ミックスベリー買ってきて、透明なグラスの炭酸水にブチこむと
眺めてるだけでも幸せな気分になりませんか?え、ならない?あ、そう…

メリオラはラッキーセントのおまけだったのですが、
一応嗅いでみたら、深夜にもかかわらずテンション爆上がりしてしまいましたよ。

端的に言ってイチゴシロップみたいな香り。
イチゴだけじゃなく、○○ベリーとか、××ベリーとか、
そういうかわいい果実を大量に集めた真っ赤なシロップみたいな香り。

なんていわれると、ある世代の人は思い出すでしょう、
2000年代を席巻したフルーティフローラルを。
「香水」はオバちゃんみたいで苦手だけど、シャンプーみたいな香りなら…
と、若い女子に大流行した「モテ香水」を。
いっとき世間のギャルがこぞって纏っていたトロピカルパンチ、セクシーグラフィティを。

確かにあの頃のフルーティフローラルと似ています。が、非なるものです。
メリオラは中東が背後にいるブランドだけあって(?)コッテリと容赦なく濃く、
キーンとせずなめらかで、ベースの強すぎるアクアな感じとか、
安っぽいムスクムスクムスクでごまかす感じもありません(ムスク自体はもちろん入っているけども)。

少なくとも、ガキっぽいシャンプー感は回避されており
中盤以降にはローズ、バニラも控えめにではありますが、出てきます。
「フレーバーじゃなくちゃんとした香水」としての香りがしますのでご安心ください。

中東方面の香水というと、どうしてもウードやアニマルのイメージが強いのですが
実はこういったこってりフルーティも、女性にわりと人気があるようです。
中東美人が纏う濃厚なベリーの香り、日本の文脈とはまたまったく違ってステキですね。

私自身は、自分が日常的に身に纏うものとしてのこういう香りは、
実はあまり得意じゃないのですが(香りそのものが苦手なのでもなく)
でも、懐かしさ込み、おいしさ込み、かわいさも込みで、
なんか、そういうものに触れると刺激になるというか、
少しメンタルが若返るというか、元気が出るような気がして、
眠る前や休日の起きぬけなどにたまに嗅いで、たまに纏って元気を出したい、
いわば大人のカンフル剤。メリオラはそういう香りでした。
お心当たりの方はぜひお試しください。

パルファン ドゥ マルリー(Parfums de Marly)
メリオラ(Meliora)
Launch:2013年
Perfumer:Nathalie Lorson
Top Notes:レッドベリー、ラズベリー
Middle Notes:ローズ、イランイラン
Base Notes:バニラ、ムスク
https://parfums-de-marly.com/