セリエ / バイレード
出た出た。出ましたよ。出ましたか。出しますか。バイレードでも。
50mlで44,000円(税込)の高価格ライン、その名はナイトヴェールズコレクション。
このシリーズはパルファン(エクストレ)なのだそうです。
高価格の根拠としてはそういうことなんでしょうけど、
別にそんなの頼んでないぞ!今までと同じ濃度でもいいんだぞ!
そもそもパルファン50mlもいらないし!
本当にこういう香水ブランドが最近多くて腹が立つな!
売り方のテンプレートでも出回ってるんじゃないの????????????????
と、理不尽な怒りを抱えつつもヌケヌケと、伊勢丹のカウンターで試しました。
だって、キレイじゃん。液体の色が。
あんなの、目的もなくフラフラしているときに見かけたら、
そりゃあ吸い寄せられてしまいますよ。
当該コレクションは、2020年2月現在
- ナイトヴェールズ カサブランカ リリー
- ナイトヴェールズ レンヌ ド ニュイ
- ナイトヴェールズ セリエ
の3点がリリースされておりますが
カウンターのお姉さんの愛想が悪すぎたため、
すべてムエットにしてもらうなどということはせず
ボトルの口から香りを嗅いだ上で、好みっぽかったセリエのみを肌に乗せて試しました。
バイレード(BYREDO)
セリエ(SELLIER EXTRAIT DE PARFUM):2019年
トップ:紅茶、カシミラン
ハート:タバコの葉、レザーアコード
ベース:バーチツリー、オークモス
おっ!これ好き!好きな香りがする!
真っ先にそう感じたのはトップの紅茶、
ベルガモット的な紅茶じゃなく、くぐもった、ダージリン的な印象の紅茶です。
カシミランって何だかよくわからないのでスルーしたいところですが、
ググると「ウッディアンバーの分子で、磁力のような魅力が特徴」という説明がある。
磁力はよくわからないけど、樹脂のほうのアンバーなら、
酔いやすい私でも好ましく感じる、全体に漂うあたたかく控えめなこの甘みは
そのあたりからきてるのでしょうか。
タバコとレザーらしき香りも主張が強すぎず、これなら気持ち悪くならないし
雄々しすぎる感じにもならなさそうです。
全体にずっとくぐもってスモーキーな印象ですが、
バーチのスッキリしたウッディが、それを少し中和しているのでしょうか。
これらがいずれも前に出すぎず、よーいドンでバランス良くずっと続いて
ほんのり甘いまま、消えていきます。
バイレードらしくバランスの良い、好きな香りです。
私が石油王だったら買いたいな。石油王じゃないから買わないですけど…