嗅覚が鈍い

嗅覚が鈍いです

ウードまとめ

もうね、遅いの。
ウードの流行のピークがとっくのとうに去っているのは大前提として、よりによって昨日から梅雨だし。
どう頑張ってもウードに不向きな季節真っ盛りじゃないですか。
そもそも私が狂ったようにウードの香水を試してたのって2020年の春先までだから、
せめてその頃までにこのまとめ記事を書くべきでしたよ。普通に考えて。
でなければ秋頃まで待てば良いでしょうよ。暑いし。
とはいえ、ガキなので、書ききったらすぐに公開せずにいられないわけなんですよ。
そもそも大してウード香が好き、というわけでもありません。
もし「好きな香りは?」と人から尋ねられたとして、ウードと回答することはたぶん一生ないでしょう。
誠に恐縮ではございますが、アンチウードによるウード記事にしばしおつきあいください。別に悪口は書いてません。
香りによってざっくりとカテゴリ分類しておりますが、
完全に、私の主観による分類となっておりますので、なにとぞご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

  1. ウードそのものを主題としたウード直球の香り
  2. ウード+アニマルの香り
  3. ウード+フローラル or フルーティの香り
  4. ウード+その他の香り
  5. 番外編:伽羅・沈香(和テイストのウード)の香り
  6. おまけ

1.ウードそのものを主題としたウード直球の香り

中東のウード、ウード香料ほぼそのままの香り、
または何かいろんな香料を寄せ集めてウードそのものを表現している香り。
ウード以外の多少のウッディや、ウード以外に煙臭のみがやたら強いものもここに含みました。

ウードウッド / トムフォード

記事にはしていませんが、いわずとしれた、ウード香水業界のパイオニア…というか、
中東で火が付き、世界的にウードが流行するきっかけとなったらしい香り。
記憶から消えつつあるが、確かに余計な要素のない標準的なウード香だった気がする。
残り香が甘くてきれいだったような。

アコードウード / バイレード

少しハーバルな要素もある、フレッシュなウード香。
意外と甘みがしっかり。春夏にもイケそうな貴重なウード。
詳細は記事で。

デュナス デ ウン クエルポ / フエギア1833

一応、このカテゴリに入れた。
この記事の通り、暖かい季節に再び試したいところ。

オンブレ ノマド / ルイヴィトン

ウード香料が普通より濃く使用されているというだけあり、巷に出回るウード香料そのものの香り。
甘さ控えめ煙強めの無愛想な中に、少しだけ果実の色も感じられるツンデレウード香。
詳細は記事で。

スーペリア ウード オイル / アブドゥル サマド アル クラシ

中東の香油。コテコテの香油、コテコテのウード香です。
ほぼ香料の香りのままに近いですが、とにかくパワフルな香り立ちで、
それでいてノンアルコールなので拡散しすぎず、まるで身体に沿うようにしっかりと香ります。
カラメルっぽい甘さがあり、煙臭はそれなり。
詳細は記事…なんだけど、記事には書いてない報告をこちらに記載いたします。

同ブランドの伽羅ウードオイル(KYARA AOUD OIL)も、実は買って試したんですよ。
価格は$333。私が購入したときはセール中でしたが、それでも$160くらいしたさ。
そんな価格設定もあり、スーペリアウードオイルが良かっただけに、めっちゃ期待してたんだけど、
いやー、これは正直肩透かし食らいました。全然、伽羅ではなかったです。
ウード香はウード香だけど、甘みが極端に抑えられ、煙が極端に強くなっただけ。
そりゃないよ。伽羅のイメージってこんななのか。

ちなみにその他の「六国」もすべてラインナップされているようですので、興味のある方はぜひお試しを。
私は大丈夫です。

2.ウード+アニマルの香り

個人的に苦手意識が強いジャンルなので、試香数が少ない。
今後精進したいところ。え、まだやるの?

アル ウード / ラルチザンパフューム

めっちゃスパイシーオリエンタルウッディ。
ガツン!としたスパイス&ウードとともに、酸味のきいた何かが香ります。
何かが何なのかは私にはよくわかりません。アニマルかもしれません。
詳細は記事にて。

ウード 27 / ルラボ

ほんのりと甘い、あたたかみのあるウードの香り。しっかりめのアニマル臭が印象的。
やみつきになってしまうという人の気持ちがとてもよくわかった。何度も何度も嗅いでしまう。そういう魔力のある香りでした。
詳細は記事をぜひご確認ください。

3.ウード+フローラル or フルーティの香り

ウード香の中ではなんだかんだとっつきやすいのがこのジャンル。
フローラル好きなので、私の中では好感度まあまあ高いものが多かったです。

ブラックウード / アールフレグランス

ウード全開モードは冒頭のごくいっときのみ。
その後はくぐもったフローラルが主体。良い香りですが、ウードはほんのアクセント程度と考えた方がよさそうです。
詳細は記事でどうぞ。

ウードパラオ / ディプティック

これも記事にしていないため、少々記憶が薄れつつあるのですが…
ウード、ローズ、バニラの三本柱。主役はあくまでウードです。わりとクセのない、酸味よりも甘みの強いウード。
バニラのしつこくない甘みが全体に統一感を生み出しつつ、アクセント的にしっかりとしたローズが、これまたクセなく香ります。
顔ぶれだけ見ると重そうだけど、重い香りだとは私は思わなかったです。
わりと無難なオリエンタル香。ウード入門編には適役かもです。

ウード アンフィニ / ドゥシタ

それはそれは濃厚な、上級者向けの香り。香水としても、ウードとしても上級者向けでしょう。
まず冒頭の動物香がすごいです。これ、好きな人にはたまらないやつだと思います。
そして温度感を孕むローズの香りが…。これがとてつもなく美しいのです。
アニマルが強いので、カテゴリ的にウード+アニマルの香りに分けるべきかどうか迷ったのですが、
やはりこのミドルからのローズ、最後の残り香も含めたそれが真骨頂だと思ったので、こちらのカテゴリへ。
香り方はあくまで濃厚に、自分の身体のごくごく近くに沿うように上品に。
同じようなことを書いてはいますが記事もご参照ください。オススメ。

マティエール ノワール / ルイヴィトン

ウードは冒頭にしっかり香りますが、すぐに姿を消します。
とはいえ、良い感じにアクセントにもなっていると思います。その変化自体がとてもドラマチックだし。
全体としては、透明感とコクのある、甘いフルーティフローラルの印象。最後の最後まで残るのは心地良いインセンス。
ヴィトン香りの中で、私が所有したいと思うのはコレ。
詳しくは記事をご参照ください。

サーブル ローズ / ルイ ヴィトン

ウード全開。それもかなり鋭利なタイプ。防御の姿勢をとって嗅いでほしい。
ローズの名を冠してはいるが、印象としては重厚なオリエンタルウッディ。
中東向けに発売されたシリーズらしいですが、まさに中東の男性の姿がクッキリと脳裏に浮かぶ香りです。
詳しくは記事をご参照ください。

4.ウード+その他の香り

ウード・アコード&ゴールド / モルトンブラウン

「その他の香り」とはいうものの、要するに何なのかよくわからなかった。ハニーっぽい甘さだったんですけど。
ウードとそのハニー感がやけに離れたところに独立してそれぞれ突っ立っているような香りでした。
記事にもしましたが、当ブログの中で一番の駄作だと思っています。ぜひどうぞ。

ヌーヴォー モンド / ルイヴィトン

ウードと組み合わされている香りはまさかのココアです。
全体になんともつかみどころのない香りですが、ウードはしっかりウード。煙強め。
無愛想なんだけど、地味に好きな香りです。人とかぶらなさそう感がすごい。
わりと頑張って香りを言語化するよう努めた記事があるので詳しくはそちらを。

5.番外編:伽羅・沈香(和テイストのウード)の香り

番外扱いにするなって話なんですけどね。いろいろ試してわかったけども、
結局私は中東や洋物の「ウード」より、日本の香道の伽羅や沈香を表現した香りの方が好きです。
もっといえば、香水よりもそれらの香木を加熱したときの香りが一番好きなんですけど…

沈香 / ジェイセント

 どこか懐かしく心地良い、お寺の香り。日本人なら皆、これを嗅ぐと落ち着くことでしょう。
オリエンタルな重厚さはなく、甘みはあるけどサラサラした軽やかな甘さ。あくまで和の印象。 沈香の香りに近いとはあまり思わなかったけど、好印象です。
記事もどうぞ。

ダークアンバー&ジンジャーリリー / ジョーマローン

べつに香木の香りを前面に押し出している製品ではないと思うのですが、 記事にも書いた通り、本当に伽羅を炊いているときの香りにかなり近い香りがベースに入っています。
今のところ、私はほかにそういう香りを知りません。
たぶん一生好きであろうと思う、数少ない香りなのです。

サトリ / パルファン サトリ

堂々、伽羅を謳う香り。
伽羅にはとにかく一家言ある私なのですが、これは伽羅を炊いてからかなり時間が経ったあとの残り香のような香りがリアルに再現されていると感じました。
その他いろんな意味で、私にとっては好印象の香りです。詳しくは記事で。

おまけ

以下、ウードについてあーだこーだ言う雑談記事です。
すべてのウード香水はクサい。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました
尽きないウード雑談
キャラ プーラ エッセンシア コレクション / フエギア1833