ウードアンフィニ / ドゥシタ
ウードで、且つ、かなり強い「ケモノ臭」といわれるあの香りが力強く花開き、
私の身体の外周10cm以内といった感覚で広がり漂うように香ります。
ケモノは、主観的にはなぜだか「クサい」とは感じない部類のやつ。
つくづく謎だな、シベット香料。あんなトラウマ級の体験をしたというのに…
そんで、第一印象として強烈に飛び込んでくるそれらに一瞬遅れて感じられるフローラルが、
もう大変!!大変に美しいです。ここで釘付けになりました。
ケモノに乗ってか、フローラルというかローズらしき香りが、
とても情熱的な温度感を持って、しかしあまり拡散せずに、
私の身体の外周10cm以内といった感覚で濃く香り続けるんですよ。
さっきから私の身体の外周10cm以内ってしつこく言ってるのですが、
私自身は私の身体の外周10cmの外には出られないので、外のことは確かめようがなく、
決してマに受けることのないようよろしくお願い申し上げます。
で、ウードというわりに実はウード感はさほど強くなく、ケモノも意外と早めに落ち着いて、
だんだんとサンダルウッドのシュッとした雰囲気主体に変化していきます。
私的にはここからが真骨頂。マイソール産とされる上品なサンダルウッドと、
下の方でずっと続いていたベンゾインやバニラらしきイヤミのない甘さとともに、
うっすらとウードのオンエンタル感を残したままローズが香り続けて、
もう本当に残り香が美しい。
全体にウード!シベット!ローズ!などと、濃ゆいメンツばかりでしっかりと香るのに、
とてもナチュラルでバランスも良く、ただ美しい、それだけで強烈に印象的な香りなんですよ。
パルファンドゥシタ(Parfums Dusita)
ウード アンフィニ(OUDH INFINI):2015年
香調:ウッディオリエンタル
トップ:アガーウッド(ウード)、ローズドゥメイ、オレンジフラワーブロッサム
ハート:ベンゾイン、マイソールサンダルウッド
ベース:マダガスカルバニラ、ムスク、シベット
香りと関係ないけど、ドゥシタのボトルかわいいよな。
スクエアでシュッとしてはいるんだけど、正方形に近くてコロンとして、液体が色とりどりで、
それでいてキャップがゴールドっていう。こんなところにもバランスの良さが。
香水スペースに大量に並べたい。石油王になりたい。