レ サーブル ローズ / ルイ ヴィトン
実はかなり前にお試し済なのですが、このブログを書くために再度試しましたよ。
結局トータル3日間くらいこれを纏って過ごしたことになりますが、
好き嫌いでいうと、正直、私はあまり好きじゃないんです。コレ。
それでいて、とてもよくできた良い香りだということもわかります。
まず、ヴィトンの香りは透明感が強く、わりと控えめな香り方をするものが多い印象があるのですが、
こちらとんでもなくパワフルです。なんの前兆もなく殴りかかってくるサイコ野郎。
ローズとウードが、冒頭から全力で、下から上に突き上げる噴水のように勢いよく香ります。
これ、後から読んで驚いたんですけど、公式の説明に「上昇気流に乗って遠く薫り立ちます」とあるんですよね。
もしも意図的にそのようなイメージを素人に抱かせる香りを作り出しているのだとしたらすごくないですか。
まあ、ただの偶然かもしれませんけど…
スパイスと、何か動物的な香りもします。アンバーグリスだけじゃないようにも感じるんだけど…
まさにオリエンタルウッディなのですが、その手にありがちな複雑で分厚い香りではなく、
これまた公式にも説明がある通り「シンプルで明快な調香」という表現が的を射ていると思います。
深い赤やブラウンの重厚カラーのイメージなのに、それでいてツヤツヤと透明感のある、いかにもヴィトンらしい香り。
ヴィトンで推奨される重ね付けにも、かなり重宝するのではないかという気がします。
何しろキラキラと軽やかな印象の香りが多いので。
しかし、服に移った香りが何日も何日も香り続けるのにはちょっと参ったよ。
洗濯してもまだ香る。
このしぶとい残り香はまさにウード香料らしき香りで、
エンピツみたいに硬質な、細く鋭い香り立ちで本当にずっと残り続けます。
私はどうもこれが苦手で、何度も使おうとは思えない香りとなってしまっているのですが、
この香りが好きな人には、これ以上なく嬉しいところでしょうね。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)
レ サーブル ローズ(LES SABLES ROSES):2019年
グラース産メイローズ、ブルガリア産ローズ、ウードウッド、アンバーグリス、ブラックペッパー、サフラン
公式:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/les-sables-roses-nvprod1550066v