アポジェ / ルイ ヴィトン
最近の香水にしては珍しく(?)女性用の香水としてラインナップされています。
ミュゲ(すずらん)を前面に押し出したホワイトなフローラル…
なのかと思っていましたが、第一印象はめっちゃフルーティ。
冒頭こそ少し尖って青々しく、酸味のあるフルーツの香りで、
青リンゴか何かのようにも感じますが、
すぐに丸く穏やかに変わり、バナナのようなミルキーさが顔を出してきます。
バナナとともに、マグノリア。甘いです。甘いけど、重さは一切なし。
そしてジャスミン。
私はフローラルでもジャスミンが好きで、ジャスミンの香水はいろいろ嗅いでますが
これはあのジャスミン特有のクセが、甘すぎず辛すぎずキレイに出ていて好みです。
あっという間にこのあたりまで来ると、ほぼフローラルが主導権を握り
そして徐々に、ウッディ類の僅か~な苦みが感じられるようになります。
そして薄いグレーのベールをかけたようなガイヤック。
この時間がしばらく続きます。
ちなみに大好きなサンダルウッドは、私の場合、あまり感じられません。
そのまま静かに消えていく。かれこれ5時間くらいもったのでしょうか。
全体の印象としては、クセのない、清楚で透明感あるフローラル?フローラルフルーティ?
にもかかわらず、さすがヴィトンさん、さすがキャバリエさん、
安っぽさ、子供っぽさはまったく感じさせません。
フルーティ苦手なんですけど(なぜ試した)、本当にさすが。
個人的には、暖かくなってきた頃に使うのが楽しみです。
また少し違った雰囲気を見せてくれそう。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)
アポジェ(APOGÉE):2016年
スズラン、グラース産ジャスミン、中国産マグノリア、ガイヤックウッド、サンダルウッドエッセンス
公式:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/apogee-014418