香木を売った(1)
我が家には香木があるんですよ。
大きなものから小さなものまで、銘つきのものから怪しいものまで、
いずれも香道をしていた祖母から譲り受けたもの。
香木にもいろいろあると思いますが、我が家にあるものはだいたい沈香。
それも祖母いわくすべて伽羅。
うそつけ!そんなわけないだろ!
伽羅って今やグラム4~5万円で売られてますよね?
そんなものがこんなにザクザクと無造作に箱に入れられて
まして私の手元にあるわけなくない?
…と思ったのですが、実際のところどうなのか。
炊いて嗅ぐことは私にもできますが、嗅覚が鈍いので
やれ羅国だの真南蛮だの、判別できるわけがありません。
どれも「良いニオイだな~」としか思えません。
そこで、「あわよくば」と欲が出てきたのもあり、鑑定にかけてみることにしました。
まずは検索。
「伽羅」「香木」「買取」「売却」あたりのワードで、
何度も何度もグーグル先生にお尋ねすると、
まあ出てくる出てくる「高価買取」のお店。
きりがないほど出てくるのですが、ひとつひとつ見て回ると、だいたい
- 骨董屋
- お香屋
の2種に大別することができてきます。
1はまんまですが、
2はお線香や仏具寄りのお店だったり、香道寄りのお店だったり
それぞれカラーがあるっぽいです。
ヒットしたお店のうち、とりあえずジャンルは問わず
- メールやお問い合わせフォームで香木鑑定の問い合わせや相談が可能な店
- 実店舗または持ち込み可能なオフィス等が東京近郊にある店
を、Excelで一覧にまとめるなどしました。
余談ですが、いまや大抵どんな情報でも
インターネットで入手できそうなものなのに、
家にある謎の香木を鑑定に出したとか、売っ払ったとかいった体験談は、
検索では全然ヒットしませんね。
Twitterなんかでもまったく見かけません。
これからお年寄りが亡くなって、
そういうケース少からず出てくると思うんだけどな。
せっかくだから書き残します。
へつづく。